月別アーカイブ: 2015年7月

7月17日は理の命日でした。

理と別れてから20年がたちました。

そして高史明さんと岡百合子さんの長男岡真史君が12歳で自らに命を絶って40年が経った日でもあります。理が高校に入学して初めて学校の図書館から借りてきた本が真史君の両親が編集した彼の詩集「僕は12歳」でした。珍しく母親に「お母さんこの本知ってる?」と話しかけてきて、しばらく話したのを思い出します。よほど心を動かされたのだと思います。

その真史君と20年後の同じ日に理が真史君のところに行くなんて本当に不思議な思いでいました。理もたくさんのメッセージを残して。今、憲法が保障する自由、民主主義、平等 平和が危ない情勢になっています。私は彼らの想いを絶対忘れないでいたいと思います。

彼が中学の卒業文集に書いた作文です。

僕、今生きています。

 今、僕は生きています。だけど生きてる心地というか、生きてる感

じというのがあまりわかりません。誰にも未来は、わからない。こ

の世は偶然の世界だと感じています。何かの拍子に地球ができて、

人間が生まれ、そして僕がいる。

そして、過去には、決して戻れない。が、その過去も、みんなにで

たらめを教えれば、それが真実となり、真実がでたらめになる。人

間の世界なんて、そんなもんだ。起きたことも、誰かが、そこで嘘

を言えば、それが事実になる。自分たちが不利になるようなことは、

言いたがらない。そんなことでいいんだろうか。

去年、NHKでもモザンビークという国の内戦のことを取り上げた

番組をやっていた。モザンビークでは、政府軍とゲリラとが戦って

いて、ゲリラがたくさんの村を襲い、村の人たちを虐殺し、子供た

ちを奪い取り、ゲリラの武器にしているのだ。子供たちは、ゲリラ

に洗脳されて、人間の理性を無くし、武器として戦っている。ゲリ

ラの子供たちは政府で保護されている。専用の施設に入って人間と

して生きていけるようになったら家庭に戻ったり、家庭の無い子は

もらわれていく。だけど子供たちの心の傷は一生残ります。

僕はショックでした。僕たちの生きてる地球で、そんな事が起きて

いるとは思いもしなかった。平和というものが、どれだけ大切か、

わかったような気がした。

今、本当に平和ということが問われている。湾岸戦争で、日本人が

何をするべきか、唯-の被爆国である日本が先頭に立って、戦争を

反対しなければならないのに、アメリカにべコペコして、自衛隊を

派遣しようとしたり、たくさんのお金を、戦争のためにつぎ込んだ

りしている。戦争だからしょうがないんだで済まされるのでしょう

か。罪の無い人が殺しあい、それが許されるのか。日本は今、憲法

を変えてまで戦争をしたがっている。一度ゆるめれば、もう歯止め

はきかなくなる。

みんな平和のために立ち上がれ。

                   1991年 理15歳

そんな理のことを忘れず明日は同級生が記念のイベントを開いてくれます。

塩貝道新

理も喜んでいることでしょう。皆さんに感謝です。理高2

 

第94回OKUI MIGAKUギャラリーコンサート 

7月4日 OKUI MIGAKUギャラリーはいままでにない不思議な空間となりました。                     第94回OKUI MIGAKUギャラリーコンサート  ~波紋音コンサート~  

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プログラム                                                             波紋音独奏    永田砂知子                                                   1散華・楕円形1台                                                        2深海・中型2台                                                                    3祝祭・小型1台                                                                4精霊・小型2台                                                                        5大河・大型1台                                                              永田砂知子オリジナル曲

第ニ部                                                              トーク   永田砂知子×向山千春                                                               ~向山千晴さんを迎えて~                                                 波紋音の鳴るしくみなどの楽器解説、                                             音楽のお話しなど、blue flowの                                                演奏を交えて作曲家の向山千晴さん                                                と語ります。                                                                            波紋音(はもん)とは・・・                                                                彫刻家・斉藤鉄平が水琴屈の音に感動し、鉄で創作した完全にオリジナルな作品であり楽器。その響きは鉄から生まれる音とは思えない美しくもあり、心地よく体に響く音であり、様々な音の共鳴が繰り広げられ、ギャラリーは不思議な世界がひろがりました。                                           向山さんのフィールドサウンドをベースにした電子音楽と永田さんの波紋音の共演 Blue flowも素晴らしく、参加者みなさん、不思議な音の世界に魅せられていました。 お二人の出会いやBlue flow誕生の話など楽しく時間を忘れるほどでした。                                     

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