9月26日第95回OKUI MIGAKUギャラリーコンサートが開かれました。ハンブルグで活躍する函館出身の伊藤野笛さんと当居芸大の同級生のソプラノ歌手渡辺史さんをむかえての「世界の秋を歌う」コンサートでした。大学院卒業演奏で一緒に演奏したお二人だそうですが、本当に息の合ったレベルの高い素晴らしいコンサートでした。伊藤野笛さんのピアノを聞くのは3度目です。スクリャーピンのピアノソナタはすばらしい演奏でした。渡辺史(あや)さんの美しいソプラノはは心地よい響きと豊かな声量で私たちを魅了しました。志賀大学で教鞭も取られていることもあり、お話も楽しく、歌の歌詞も自らの素敵な訳詩を紹介していただきました。チャイコフスキーの秋は日本ではほとんど演奏されていないということでしたが、ロシアでは秋は厳しい冬に向かう季節ということであまり好まれず、秋を歌った歌がほとんどないそうですが、とても素敵な曲でした。 もっと多くの皆様に聞いていただきたいコンサートでした。野笛さんが帰国される機会にまたお二人の演奏をぜひ実現していただきたいと思いました。
チャイコフスキー : 『秋』op.54-14
『私は野の草ではなかったか』op.47-7
ラフマニノフ : 『歌うな美しい人よ』op.4-4
『夢』Op.38-5
モーツァルト : 『夕べの想い』K.523
シューベルト : 『夕映えに』D.799
『こびと』D.771
スクリャービン: ピアノ・ソナタ第二番op19
嬰ト短調 『幻想ソナタ』
小林秀雄: 『落葉松』
團伊玖磨: 『秋の野』
高田三郎: 『くちなし』
山田耕筰: 『からたちの花』