2018年が明けました。ギャラリー開設から15年になります。OKUI MIGAKUがラリーコンサートも15年111回を数えました。
こんなに長く続けていくことができたのは皆様方の支援があってこそ、感謝申し上げます。本年もよろしくお願いいたします。
ギャラリーはいつものようにリスたちがやってきます。今年は初めて高野仲間のすりが毎日のように姿を見せています。
昨年の北海道教育大学の入試問題で小論文の問題に採用された理の文を紹介し、ご挨拶の代わりにしたいと思います。理は自画像を多く残しました。今話題の吉野さんの「君たちはどう生きるか」をよく読んでいたようです。
見えない自分を描く
見えない自分を描こうとすれば
傷つくことの方が多い。
忘れたいことの方が多い。
それを
目の前に突き付けることにより
見えてくる。
他者との比較で自分を見る。
だから
自画像とは
自分が見て、やってきたことを
振り返ることだろう。
自分が何に興味を持ち
努力しているのか
自分が何を考え、何に怯え
ここまで来たのか。
自分の内面をえぐり出す。
自分自身を振り返ってみる。
自分自身が
18年と、6カ月と、22日
何をしてきたか思い出す。
自分の記憶を掘り起こす。
自分がどのような人間なのか?
一人だけでは生きていけないのに
それに気づいていない自分
両親のために
頑張らない自分。
自分が何をしているのか
今もこのままでいいにか。
これから
どう生きなければならないのか。
自分を知るためにはどうすればいいのか。
自分を知るためには
どうすればいいのか。
自分の目や口や鼻、耳、手の内側にひそむ
見ることのできない
自分をえぐり出す行為。