月別アーカイブ: 2019年1月

宮の森中学美術部と奥井理のコラボレーション

昨年 宮の森中学から美術部の活動の一環としてOKUI MIGAKU ギャラリーで理の絵とコラボレーションができないかとという申し出がありました。
理も宮の森中学卒業で、美術部にも一時ですが、在籍していました。
きっと理も喜ぶと思い、お受けすることになりました。
1月12日に教頭先生、顧問の先生,父兄の方と部員で絵を飾り付けた後先輩らのヴァイオリンとピアノのコンサートに耳を傾けました。
せっかく飾った作品たちなので、今月末まで展示することになりました。中学生らしい明るい作品です。
一応休館としていますが、おいでください。

制作 後山・大庭・上野・高田・田中・青木・林・井山

制作 森田・高橋・小川・後山・檀上・田中・富田・大庭
なお、1月21日24日26日はほかの使用があるのでお休みです。

絹谷幸二と奥井理

今北海道近代美術館で絹谷幸二展が開かれている。
絹谷幸時二は情熱的な鮮烈な色彩の絵という思いで訪れた展覧会でしたが、奈良県に生まれた絹谷幸二の画業の変遷を知り、
大阪生まれで、奈良をよく訪れた私は絹谷さんの絵に対する思いに少しだけ触れた思いでした。そして絹谷さんの絵の見方が変わったように思いました。
そして私は一枚の絵の前に釘付けになりました。
それは『yes or no』という作品 1991年自衛隊の海外派兵、憲法9条の問題が取り沙汰された年の作品です。

息子の理はこの年中学3年、卒業記念文集に彼は自分の気持ちを書いていました。

僕、今生きています。       奥井 理

今、僕は生きています。だけど生きてる心地というか、
生きてる感じというのがあまりわかりません。
誰にも未来は、わからない。この世は偶然の世界だと
感じています。何かの拍子に地球ができて、人間が生まれ、
そして僕がいる。そして、過去には、決して戻れない。
が、その過去も、みんなにでたらめを教えれば、それが
真実となり、真実がでたらめになる。人間の世界なんて、
そんなもんだ。起きたことも、誰かが、そこで嘘を言えば
、それが事実になる。自分たちが不利になるようなことは、
言いたがらない。そんなことでいいんだろうか。
去年、NHKでもモザンビークという国の内戦のことを取り
上げた番組をやっていた。モザンビークでは、政府軍と
ゲリラとが戦っていて、ゲリラがたくさんの村を襲い、
村の人たちを虐殺し、子供たちを奪いとり、ゲリラの武器
にしているのだ。子供たちは、ゲリラに洗脳されて、
人間の理性を無くし、武器として戦っている。ゲリラの
子供たちは政府で保護されている。専用の施設に入って
人間として生きていけるようになったら家庭に戻ったり、
家庭の無い子はもらわれていく。だけど子供たちの心の
傷は一生残ります。僕はショックでした。僕たちの生き
てる地球で、そんな事が起きているとは思いもしなかった。
平和というものが、どれだけ大切れわかったような気がした。
今、本当に平和ということが問われている。
湾岸戦争で、日本人が何をするべきか、
唯-の被爆国である日本が先頭に立って、戦争を反対
しなければならないのに、アメリカにべコペコして、
自衛隊を派遣しようとしたり、たくさんのお金を、
戦争のためにつぎ込んだりしている。戦争だから
しょうがないんだで済まされるのでしょうか。
罪の無い人が殺しあい、それが許されるのか。
日本は今、憲法を変えてまで戦争をしたがっている。
一度ゆるめれば、もう歯止めははきかなくなる。
みんな平和のために立ち上がれ。
                         1991 理15歳

絹谷さん 48歳 、奥井里 15歳 (理は西校に入って美術部に入ることを目指していた。)
二人の想いを考えると胸が熱くなりました。

心揺さぶられた4人のフルートによるオーケストラ・ワールド‼ 第116回OKUI MIGAKU ギャラリーコンサート

第116回OKUI MIGAKU ギャラリーコンサート 札響フルートセクション+阿部博光
4本のフルートによるオーケストラ・ワールド

   高橋聖純  札響首席フルーティスト
   野津雄太  札響副首席フルーティスト
   川口晃   札響フルーティスト
   阿部博光  北海道教育大学教授 フルーティスト

プログラム
♪ドヴォルザーク:スラブ舞曲 第1番 ハ長調 op.46-1
1st 高橋聖純 2nd 野津雄太  Alto 川口晃  Bass 阿部博光

♪ドビュッシー:小組曲
1. 小舟にて 2. 行列 3. メヌエット 4. バレエ
1st阿部博光 2nd 野津雄太 3rd高橋聖純 Alto 川口晃

♪ラヴェル:マ・メール・ロア
1. 眠れる森の美女のパヴァーヌ
2. 親指小僧
3. 3. パゴダの女王レドロネット
4. 美女と野獣の対話
5. 妖精の園
1st 高橋聖純 2nd / Picc 野津雄太  Alto 川口晃  3 rd /Bass 阿部博光

♪ドヴォルザーク:交響曲第8番より第3楽章
1st阿部博光 2nd 野津雄太 3rd高橋聖純 Alto 川口晃

♪リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェーラザード」
より第3楽章《若い王子と王女》
1st 高橋聖純 2nd / Picc野津雄太  Alto 川口晃  Bass 阿部博光

♪サンサーンス:交響曲第3番より アダージヨ
1st 高橋聖純 2nd 野津雄太  Alto 川口晃  Bass 阿部博光
リスト:ハンガリー狂詩曲 第2番              
1st高橋聖純 2nd / Picc野津雄太  Alto 川口晃 3 rd /Bass 阿部博光

曲によって野津さんはピッコロに、阿部先生はバスフルートにと持ち替え大変そうでしたが、わたしたちは響き、音の幅を楽しむことができました。
フルート奏者100人ほどでのフルートオーケストラを聞いたことがありましが、4人で奏でるフルートで交響曲の広がりと深みを満喫させていただいたように思います。

素晴らしい演奏の感動も冷めやらないままパーティに。

(パーティー料理の写真を撮ろうと思った時には残り少なくなっているのです。)
今年も自家製の燻製、ベーコン、ハム、スモークサーモンの料理でした。ハムと生野菜、ホタテのベーコン巻き、アスパラのベーコン巻き、ベーコンと野菜のキッシュ、ベーコンとじゃがいもと玉ねぎのチーズ焼き、スモークサーモンアボガドのせ、スモークサーモンのマリネ、カボチャスープ、やぎやの石窯パン、スモークサーモンのディップ、アドガボのディップでした。約70人の参加者の皆さんには決して十分ではありませんでしたが、出演者と親しくお話しし、初めて会った音楽好き達が楽しく語り合えるそんな素敵な空間ができていることは阿部先生ご夫妻の長きにわたるご尽力のおかげと感謝し、その機会を作ってくれた亡き息子に御礼です。そしてお世辞でも「お料理、みんなおいしかったよ。」と声をかけてくれる優しい参加者に準備の疲れも吹っ飛びました。ギャラリーコンサートで演奏してくださる方々の素晴らしさはもちろんのこと、コンサートを聴きに来てくださる方々の温かさにいつも感心させられています。音楽の力ってすごいなと思います。