第115回OKUI MIGAKUギャラリーコンサートは9月29日三上絵里香さんと中村育さんを迎え、素敵なピアノの調べに包まれました。
お二人は札幌で友の幼いころから一緒にピアノを習い、ともに愛知芸大に学び、三上さんはドイツに渡り、ケルン音楽大学院への交換留学を経て、ミュンヘン国立音楽大学修士課程現代音楽科及び同大学院マイスタークラスの両課程を首席で修了。2017年帰国。現在は札幌で活躍中。中村さんは2018年7月にハンブルク音楽演劇大学Konzertexamen課程修了。ドイツ国家演奏家資格を取得。現在、ハンブルクを中心に演奏活動を行い、ハンブルク音楽演劇大学非常勤講師を務める。
プログラム
ラヴェル: マ・メール・ロワ
1. 眠れる森の美女のパヴァーヌ
2. 親指小僧
3. パゴダの女王レドロネット
4. 美女と野獣の対話
5. 妖精の園
リスト: 巡礼の年 第2年「イタリア」S.161よりダンテを読んで-ソナタ風幻想曲
シューベルト: ピアノソナタ イ長調
作品120 D664
ドヴォルザーク: スラヴ舞曲集 第1集作品46
より第1番、第4番
第2集作品72より第1番、第2番、第7番
ラヴェルの連弾は童話に基づく5つの小品を集めた簡潔で親しみやすい作品。幼い時から一緒にピアノを習っていた二人の息の合った演奏は大人にとお手も安らぎを感じる曲でした。
三上絵里香さんのソロはリストがイタリアに滞在したときのイタリアの印象を曲にしたもの。目を閉じるとイタリアの絵画や風景画が想像されます。
中村育さんのソロは。感情豊かな演奏にシューベルトの優しさを感じる演奏でした。
最後はドヴォルザークのスラブ舞曲集。二人の息の合った連弾で生き生きとした演奏で楽しみました。
連弾の魅力とお二人の個性を楽しめた楽しいコンサートでした。