第136回OKUIMIGAKUギャラリーコンサート          ~クリスマスコンサート~

九州交響楽団ヴァイオリン奏者阿部幸奈さんを迎えて

Quintetto ala ~クラリネット五重奏の名曲とともに~

12月10日(日)15:00開演  14:30開場

札幌出身の九州交響楽団のヴァイオリニスト阿部幸奈さんを中心に桐朋オーケストラ・アカデミー課程に在籍あるいは終了し、活躍するた若い仲間によるQuintetto al の札幌での初めてのコンサートです。弦楽楽器と木管楽器の美しい調べを楽しんでください。

Quintetto ala   Clarinet 務川 広貴 Violin 阿部 幸奈  Violin 佐川 絵美          Violin  眞岩 紘⼦  Cello ⼆瓶 ⽇歌

 Flute  阿部 博光                                                               

プログラム                                   

モーツァルト:フルート四重奏曲大1番k.285 ニ長調                 

モーツァルト:クラリネット五重奏曲 イ⻑調 K.581                   

ブラームス:クラリネット五重奏曲 ロ短調 作品115

アフター パーティ付き【⼊場料】⼀般 3500円 学⽣ 2000円 中学⽣以下無料       要予約 申込み toyookui@jcom.hom.ne.jp 011-521-3540

 

第135回OKUI MIGAKUギャラリーコンサート 下川朗コントラバスリサイタル

 

第135回OKUI MIGAKUギャラリーコンサートは
2020年1月、札幌交響楽団に入団した若いコントラバス奏者 下川朗氏を迎えます。

日時 11月5日(日)15時開演14時半開場                                      OKUIMIGAKUギャラリー 札幌市中央区旭ヶ丘5丁目6-61 TEL011-521-3540

プログラム                                         F.ヘルトル:ソナタ
F.シューベルト:アルペジョーネソナタ 他

下川朗氏は桐朋学園大学音楽学部卒業、桐朋オーケストラ・アカデミ一修了。
2018年第7回秋吉台音楽コンクール弦楽器部門にて第1位、ならびに総合優勝である山口県知事賞を受賞。
2021年第19回東京音楽コンクール弦楽部門にて第3位。
オーケストラ奏者として、その他にソリストや室内楽奏者としても活動の場を拡げてい。

ピアノ伴奏は仲鉢 莉奈さん
北海道教育大学岩見沢校芸術・スポーツ文化学科音楽文化専攻鍵盤楽 コース卒業。
同大学院修士課程修了。第30回日本音楽指導者協会ピアノコンクール全国大会最優秀賞。カワイ音楽教室ピアノ講師。
現在、北海道を拠点に、ソロ以外にも伴奏者として幅広い演奏活動を積極的に行っている若いピアニストです。

入場料 一般 3000円  大高生 1500円  中小高生 無料

申込みは011⁻521-3540  toyookui@jcom.home.ne.jp までご連絡ください。

 

第134回OKUIMIGAKUギャラリーコンサートは二本のフルートとピアノが奏でるバッハ一族の美しい旋律に心が動かされました

プログラム

J.S.バッハ:フルートとピアノのためのソナタロ短調 BWV1030                        第1楽章 アンダンテ  Andante                              第2楽章  ラルゴ・エ・ドルチェ  Largo e dolce                     第3楽章 プレスト Presto                            フルート 阿部 博光 ピアノ 阿部 佳子                        C・P・E・バッハ:無伴奏フルートのためのソナタ イ短調               第1楽章 ポコ・アダージヨPoco Adagio                      第2楽章 アレグロ Allegro                              第3楽章 アレグロAllegroフルート  阿部礼奈                                          W.F.バッハ : 2本のフルートのための6つの二重奏曲より第4番 ヘ長調 FK.57                第1楽章 アレグロ モデラート.Allegro e moderato                  第2楽章 ラメンタービレ Lamentabile                       第3楽章 プレスト Prest                                フルート 阿部博光  阿部礼奈                            J.S.バッハ: 無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV1013                                    第1楽章 アルマンド   Allemande                                                                                          第2楽章  クーラント    Courante                          第3楽章  サラバンド   Sarabande                         第4楽章 ブレー・アングレーズ  Bouree  Anglaise                 フルート 阿部博光                                 J.S.バッハ:フルートとピアノのためのソナタ ホ短調 BWV1034              第1楽章 アダージョ・マ・ノンタント  Adagio ma non tanto                       第2楽章    アレグロ Allegro                                      第3楽章 アンダンテ  Andante                                     第4楽章 アレグロ Allegro                            フルート 阿部礼奈 ピアノ 阿部佳子                        J.S.バッハ:2本のフルートとピアノのためのトリオ・ソナタ ト長調BWV1039         第1楽章 アダージョ  Adagio
第2楽章    アレグロ・マ・ノン・プレスト Allegro ma non presto
第3楽章 アンダンテ  Andante
第4楽章 アレグロ Allegro 
フルート 阿部博光  阿部礼奈 ピアノ 阿部佳子  

                                                                                                                                                                                                                                            

 

J.S.バッハの優美で心に染み入るような旋律、息子たちのそれに劣らぬ美しい曲に魅せられたコンサートでした。

阿部親子の二本のフルートの演奏では二本のフルートが美しく会話をしているようで、 阿部博光さんの親子での演奏の喜びが伝わってくるようでうらやましい光景でした。

第134回OKUI MIGAKUギャラリーコンサート         スイスで活躍する阿部礼奈さんを迎えて『春への憧れvol.XVⅢ』

バッハ⼀族の典雅 フルートとピアノによる華麗な調べ

コロナ禍で久し振りに帰国した阿部礼奈さん阿部夫妻と親子演奏です。恒例の阿部夫妻の「春への憧れ」が少し遅れたのも礼奈さんの帰国を待ってのことです。久し振りに聞く親子の競演が楽しみです。プログラムもバッハ一族の曲を選曲。

7月15日(土)15:00開演 14:30開場                             OKUI MIGAKUギャラリー                                                                   出演 フルート 阿部博光 阿部礼奈 ピアノ阿部佳子                                                                                                          プログラム                                                J.S.バッハ:フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調 BWV1034                           C.P.Eバッハ:無伴奏フルートソナタ イ短調                                     W.Fバッハ:2本のフルートのための二重奏第4番へ短調 他 

 入場料 一般 3,000円  学生1,500円 中高生無料

申し込み 011-521-3540 toyookui@jcom.home.ne.jp                                                                                                                                                  

String Trio &Ensemble Crescent アンサンブル・クレセント                            J.S.Bach ゴルトゲルグ弦楽三重奏版全曲演奏&          イギリス人作曲家室内楽作品シリーズ演奏会(全6回)第2回  

「アンサンブル・クレセント」は札幌在住の弦楽器奏者のグループ。この度、J.S.バッハのゴルトベルク組曲弦楽三重奏版全曲演奏とモーツアルトに影響したバッハの芸術性や作品の連鎖に注目した曲、知られざる名曲の紹介を目標に6回にわたって演奏会を開催します。今回はその2回目のコンサートです。

7月9日(日) 14:00開演 13:30開場 

出演  

演奏者:ヴァイオリン・森本千絵、森由紀子、ヴィオラ・猿渡美穂子、チェロ・山田慶一

1回料金3500円 高校生以下1000円 

プログラム                                                                                J.S.バッハ:「ゴルトベルグ組曲」変奏曲6~10                                                                            W.A.モーツアルト:前奏曲とフーガK.404 a-No.2                                       E.スマイス:弦楽四重奏曲ホ短調(1902)

主催・企画 アンサンブル・クレセント 後援 札幌市教育委員会 共催 奥井理ギャラリー  チケット取り扱い札幌市民プラザチケットセンター                     

 

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韓国のensemble LATのふたたびのコンサートです。CLASSIC IN MOVIE    だれもが知っている映画の中のクラシック

コロナ前に初めて札幌でのコンサートをOKUIMIGAKUギャラリーで開催しました。コロナ禍が落ち着き、数年ぶりに札幌に来ることになりました。オーボエ、フルート、バスーン、ヴァイオリン、チェロ、ピアノの10名のアンサンブルです。

プログラム

                                           J.S.バッハ :ゴルトベルク変奏曲No.1より「アリア」                                           F.ショパン :ワルツNo.9「告別」                                                          N.A.リムスキー=リコルサコフ:熊蜂の飛行、   交響組曲「シェヘラザード」       F.リスト:「愛の夢」                                                               L.v.ベートーヴェン:ピアノソナタNo18「悲壮」、 ピアノソナタNo.17「テンペスト」3楽章                                                                                                N.V.チャイコフスキー:幻想序曲「ロミオとジュリエット」                        C.ドビッシー :「月の光」                                         S.ラフマニノフ:バガニーニの主題による狂詩曲 Var.18                                E.エルガー:謎の変奏曲Op.36「ニムロッド」 

入場料 一般 4,000円 LAT会員 3,500円 学生 2,000円

予約申し込み 011-521-3540  toyookui@jcom.home.ne.jp

 

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奥井理の遺稿集「19歳の叫び」のあとがきを書いてくれた加藤多一さんが亡くなりました。

3月18日、加藤多一さんが亡くなりました。10月ケア付きマンションに入所した加藤さんにコロナ化でまったく会えずにいたのですが、やっと何年ぶりかで会うことができてこれからもお世話になれると喜んでいた矢先のことでした。

 多一さんは滝上町の田舎で育ち苦学して北大に入学されやたそうです。太平洋戦争開戦の日、北大で起こったスパイ冤罪事件「宮澤・レーン事件」のレーンさんの教え子でよくレーン家でコーヒーとクッキーをごちそうになっていたそうです。宮澤さんが犠牲になり、レーン夫妻も再び日本で教鞭をとるようになっても大変な思いをしたも関わらず、事件のことを口にすることなく、学生の論文や留学の世話をした方です。

多一さんは滝上の田舎で育ち、苦労されて北大に進まれました。お兄さんは沖縄戦に駆り出され、今なお行方不明のままでした。何度も沖縄に行かれたそうです。多一さんの作品にはそんな経験がそこに流れています。奥井とは遠縁に当たり、市役所のお勤めの頃からお世話になっていたようです。そんな縁で理の遺稿集を自費出版で出すとき、理のことをわかっていただき、いいあとがきを書いていただきました。さらに道新から出版されるきっかけを作っていただきました。

この一人の青年            加藤 多一                奥井理さんは、かなりの数の自画像を残しています高校一年のときのデフォルメの強いもの一点、高校二年のもの二点、高校三年のもの三点、高校卒業後十八歳のもの五点、十九歳のもの二点。十八歳で描いたノ「老いた僕」と題された作品は油彩・F10号のもので、八十歳代と思われる男がきつく口を閉じ、深いしわと眼、つまり体をすべて使って、自己凝視している。彼はこのとき自分の人生の全体像を見たのでしょうか。                        日記のように善かれた文章のなかに、次の一節があります。                                                  見えない自分を描こうとすればJ傷つくことの方が多い。/忘れたいことの方が多い。/それを/目の前に突き付けることにより/見えてくる。(中略)何に怯え/ここまで来たのか。/自分の内面をえぐり出す。/自分の目、口、鼻、耳を振リ返って見る                        ひとりの高校生のことばが、六十三歳の私の現在を烈しくゆさぶるのは、自分がどう思われるかどう評価されるかばかりに気をとられ、自己を見つめる力が弱くなっているからだ、としみじみ思うのです。 「みがく」という象徴的な名をもつこの人は、十九歳で次のようにも書きます。            「そのの雑念が、自分自身を平面的な物にしている。物事を凸凹でとらえ、触れ、感じることによってのみ、成長がある。そのためには、24時間すべてを凸凹で感じ、絶対に頭の中に平面的な物を入れてはならない(後略)」

自分のことを六十三歳と書きましたが、人間を職業や性別で「区分」して納得しがちな私自身が、おくいみがくという名の精神によって正体を洗い出され平面的思考の安易さを指摘されていることに、これを書きながら気づきました。・・・                                                          そして、彼の若すぎる死、私の体の内外に肉薄して存在している死に直面させられます。                                      この本に収録されていないが、中学三年の時の学年文集で、彼は「何かの拍子に地球ができて、人間が生まれ、そして僕がいる。」というとらえ方をする。自己認識と外部世界の認識。その一方では (それゆえにというべきか)、テレビでモザンビーク内戦を見て「僕はショックでした。僕たちの生きている地球で、そんなことが起きているとは 」と書きます。また、朝鮮人の強制労働や湾岸戦争についての政府の方針を批判しています。・・・                                   友人である奥井則行さんと奥さんの登代さんから「何か書いてほしい」といわれたとき、少しためらいました。                              しかし今は、奥井理というひとりの人間の精神に出会えた喜びがあります。     (童話作家)

加藤多一さんの詩集から

この国の国民は漢字を使っているせいか 言葉の「言い換え」にめっぽう弱い。

例えば「武器輸出」を言い換えて、「防衛装備移転」なんていい始めるのだ。

日本国民はこの「言い換え」で過去どれほどダマサレて来たか。

「軍隊全滅」を「玉砕」といい、「退却」を「転送」といい、

敗戦を何と「終戦」と呼ばされた。

敗戦というとその責任がきびしく問われる。

しかし、「終戦」というとなにかわからんうちに終わっていた、という感じだ。

「終戦」と呼ぶ限りは最高権力者の責任は問われない仕組みだ。

アジア太平洋戦争の責任は誰も取っていない。

勝者がやったのが「東京裁判」だ。

最高責任者(誰なのかはみんなわかっている)は責任をとっていない。

最高責任者でも責任をとらなくてもいいーこの心情が国民に定着済み。        「 詩集 タイチの場合」から