報告が遅くなりましたが、昨年クリスマスイブの第133回OKUI MIGAKUギャラリーコンサートは初めてのマリンバの演奏でした。沓野勢津子さんの演奏は美しく心に心地よく響きました。

♪三村奈々恵:パッヘルベルのカノンによるトランスフォーメイション(Mar:沓野)
♪ 坂本龍一:メリークリスマス・ミスターローレンス (Mar:沓野)
♪ J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番 C- (Mar:沓野)
♪ A.ゴメス/ジターノ 第1楽章 (Mari:沓野)
♪ A.ピアソラ/タンゴの歴史
I. 酒場 1900
II. カフェ 1930
III. ナイトクラブ 1960
IV. 現代のコンサート (Mar:沓野/Fl:阿部)
♪ B.タイソン/こおろぎは歌い、陽を落とす(Mar:沓野)
沓野さんの手の木槌から繰り出されるマリンバの温かく優しい音色がこころに響きました。聞きなれた曲もマリンバの響きで新鮮な印象を持ちました。
阿部博光氏のフルートと沓野さんのマリンバはピアソラの魅力をさらに感じさせてくれました。

沓野さんからマリンバの歴史はあたらしいのでクラシックの曲はマリンバ用に編曲して演奏するという話を聞き、マリンバの歴史を調べてみました。マリンバは、大昔のアフリカで、地面に穴を掘って木の板を渡し、たたいて音を出したことから始まったと伝えられているそうです。つまり、木の板が発する音を穴で共鳴させる仕組みの、一種の木琴として誕生したというわけです。その後、木の板の裏にひょうたんを付けるようになり、ひょうたんで音を響かせるようにしたのです。そして今より100年ほど前、アメリカへ渡ったマリンバはディーガン社が鍵盤をピアノと同じ並びにし、共鳴管を金属製に変えるなどの改良をして、現在の形へ統一されたそうです。